年末のご挨拶

2025年も残すところわずかとなりました。
今年一年、ふたつ社会保障制度調査事務所をご利用いただいた皆様、また応援してくださった皆様に、心より感謝申し上げます。
この一年を振り返ると、相談者の方々が抱える課題の多様さと深刻さを、あらためて実感する日々でした。制度の狭間で苦しむ人がいる。知らないために制度を使えない人がいる。頼る先がなく、途方に暮れる人がいる。一つひとつの相談に向き合い、成果を積み重ねてきました。しかし同時に、既存の制度だけでは救えない事例にも直面しました。私たちの社会保障制度は確かに充実していますが、それを必要とする人に届かなければ、存在しないも同然です。
私は社会福祉士として、この現実を変えたい。制度と人を繋ぐ橋になりたい。その思いで、日々、相談業務に向き合ってきました。
そして来年、弊所は新たな挑戦を始めます。基金の創設です。社会保障制度だけでは解決できない課題に対して、企業や事業所と連携し、新しい支援の形を作ります。
この基金は、企業や従業員が制度を活用して得た恩恵の一部を、経済的に困窮している方々の支援に充てる仕組みです。企業には補助金や加算の活用を支援し、従業員には使える社会保障制度を見つけて申請をサポートします。そこで生まれた経済的な成果の一部を基金に拠出していただき、その資金で相談料を払えない方や、制度の対象外となった方を支えます。企業も、従業員も、支援を必要とする人も、それぞれが恩恵を受けられる循環を生み出します。
理想論だと言われるかもしれません。実現は容易ではないでしょう。しかし、既存の枠組みだけでは救えない人がいるなら、新しい道を作るしかない。それがプロフェショナルの責任だと考えています。
年末年始は12月31日から1月4日まで休業させていただきますが、1月5日からは通常通り業務を再開いたします。2026年も、制度を知り尽くし、使い倒し、それでも足りなければ新しい道を切り拓く。その姿勢で、相談者一人ひとりに向き合います。
社会保障制度は、使うためにある。困っている人を助けるために、制度はある。その当たり前を、当たり前にする仕事を、来年も続けます。
どうぞ良いお年をお迎えください。
2025年12月31日
ふたつ社会保障制度調査事務所
代表 稲山未来
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