うちの子みたいに症状が軽くても特別児童扶養手当って申請できるんでしょうか。
相談内容
- 小学校低学年の息子さんを育てているお母さんからのご相談
- 「うちの子は(障害が)軽いほうだから対象外だろう」と自己判断していた
- 息子さんは一年ほど前に自閉スペクトラム症の診断を受け、週2回、放課後等デイサービスでコミュニケーションや集団行動の練習に通っている
- 通常学級に在籍し、集団行動の苦手さや感覚過敏があり、学校では個別の声かけやクールダウンの時間が欠かせない
- 弊所のnoteを見たことがきっかけでご連絡
診断を受けてから一年、お母さんは制度の存在を知りながらも申請に踏み切れずにいました。療育費や今後の教育費への不安を抱えながら、誰にも相談できずに過ごしていたところ、弊所のnoteをきっかけにご連絡をくださいました。
相談者が困っていること
- 息子さんの障害の程度が特別児童扶養手当の対象になるのか自分では判断がつかない
- 対象になるとしても診断書の依頼方法や必要書類など手続きの全体像が見えない
インターネットで調べても「IQが高いと対象外になる」「知的障害がないと通らない」といった情報ばかりが目につき、申請に二の足を踏んでいました。加えて、診断書をどう依頼すればよいか、どんな書類が必要かも分からず、手続きの全体像が見えないことも負担になっていました。
弊所が考えたこと、行ったこと
「軽い」という評価は誰の物差しかを整理する
- 認定されるかどうかは診断名や日頃感じている印象だけで決まるものではない
- 障害の程度は、日常生活でどれだけの援助や配慮が必要かを総合的に見て判断される
お母さんが感じる「軽い」という印象と、制度上の認定基準は必ずしも一致しません。特別児童扶養手当は、日常生活でどれだけの援助や配慮が必要かを総合的に見て判断されるものです。自己判断だけで申請をあきらめる必要はないことを、まずご理解いただきました。
現状を丁寧に棚卸しする
- 学校での困りごと、家庭での対応の手間、療育の頻度などを具体的に聞き取り
- 「当たり前」と見過ごされていた日々の負担を言葉にして整理
息子さんの日常の様子を具体的に聞き取り、お母さんが「当たり前」と見過ごしていた日々の負担を一つひとつ言葉にしていきました。整理してみると、見えにくい形での支援の必要性が積み重なっていることが分かってきました。
情報提供書の作成と申請書類の準備
- 学校や家庭での様子をまとめた情報提供書を弊所が作成し、お母さんから医師にお渡しいただく
- 必要書類の一覧を作成してサポート
診断書は、医師が普段の診察だけで書けるものではなく、家庭や学校でどんな場面にどれだけの手助けが必要かという情報があってはじめて、実態に沿った内容になります。そこで弊所は、聞き取った日常の様子をもとに情報提供書を作成し、お母さんから医師にお渡しいただきました。「困っている」という漠然とした感覚のままでは伝わりにくいため、いつ、どんな場面で、どのような対応が必要になるのかを具体的な言葉に落とし込んで文書にまとめました。この一手間があるかどうかで、診断書に日常生活の実情がどれだけ反映されるかが大きく変わってきます。あわせて必要書類の一覧を作成し、提出までの流れをサポートしました。
結果
申請から数ヶ月後、特別児童扶養手当の対象として認定され、手当の支給が決定。お母さんからは「自分の判断だけで決めつけず、相談してよかった」とお言葉をいただいています。
これから
- 特別児童扶養手当の対象になるかどうかは保護者の主観的な印象だけで決まるものではない
- 自己判断で申請を諦める前に一度相談してほしい
特別児童扶養手当の対象になるかどうかは、保護者の方の主観的な印象だけで決まるものではありません。弊所は、日常を丁寧に聞き取り、手当の基準と照らし合わせながら可能性を一緒に探ることを大切にしています。自己判断で諦める前に、まずは一度お話を聞かせてください。
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