介護の給料が安くて、奨学金の返済がつらいです。
相談内容
相談者は20代の女性で、介護福祉士として働いています。専門学校を卒業してから現在の施設に就職し、すでに数年が経ちます。もともと介護の仕事が好きで、転職は考えていませんでした。ただ、毎月2万円の奨学金返還が手取りに重くのしかかり、生活はいつもギリギリ。「介護って、給料安いですよね」。そんな言葉から相談が始まりました。
困っていること
仕事そのものへの不満はありませんでした。ただ、手取りから毎月2万円が奨学金の返還に消えていく現実は、じわじわと気力を削いでいきます。給料が上がる見通しもなく、かといって転職する気にもなれない。この生活がいつまで続くのかという漠然とした不安が、相談の背景にありました。
弊所が考えたこと、行ったこと
奨学金の代理返還制度という選択肢
JASSOの貸与奨学金(第一種・第二種)を受けていた従業員に対して、勤務先の企業や施設が返還額の一部または全額を代わりに支払う制度があります。「奨学金返還支援(代理返還)制度」といいます。施設がJASSOに直接送金するため、従業員の手元には返還に充てていた分のお金がそのまま残ります。月2万円の返還が代理返還で賄われるなら、手取りが実質2万円増えるのと同じことです。
介護業界でもこの制度を導入している施設は増えており、JASSOのサイトでは地域と業種を指定して導入施設を検索することができます。弊所で確認したところ、相談者が住む市内にも導入施設がありました。
転職という手段を再考する
相談者は転職を考えていませんでしたが、制度のことを聞いて考えが変わりました。今の職場への不満はない。でも、同じ介護の仕事をしながら月2万円手元に残る施設があるなら、それは選ぶ価値があります。給料が上がるわけでも、仕事の内容が変わるわけでもなく、ただ制度があるかどうかの違いです。弊所では導入施設の情報確認と、転職の際に確認すべき条件(代理返還の金額・期間・勤続要件など)を一緒に整理しました。
結果
相談から三ヶ月後、相談者は同市内の代理返還制度を導入している介護施設に転職しました。「転職したら、給料が上がった感覚です」という言葉をいただきました。給料の額は大きく変わっていません。ただ、毎月2万円が手元に残るようになりました。
これから
「介護は給料が安い」と言われます。ただ、同じ給料でも、どの職場を選ぶかによって手元に残るお金は変わります。代理返還制度を知らないまま、導入していない職場で働き続けている方は少なくありません。
奨学金の返還が重くて生活が苦しい方、勤務先や転職先の制度を確認したい方、まずご相談ください。
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