奨学金が返せず、督促状が届いています。自己破産しかないのでしょうか。
相談内容
・20代後半男性からのご相談。大学卒業後、日本学生支援機構(JASSO)の第二種奨学金(利息付き)の返済を続けてきた。借入総額は約400万円。
・1年前にうつ病を発症し、当時勤めていた会社を退職。現在はアルバイトで生活しているが、収入が不安定で返済ができていない。
・日本学生支援機構(JASSO)から督促状が届いており、自己破産しか方法がないと思っている。
相談者が困っていること
・督促状が届いているが、返済を止める方法や減額する方法が分からない。JASSOのホームページを見たが制度が複雑で理解できず、督促されている立場で相談する勇気も出ない。自己破産しか選択肢がないのか不安。
弊所が考えたこと、行ったこと
・奨学金の救済制度について説明しました。
JASSOには返済困難者のための制度があることを説明しました。①返還期限猶予制度(最長10年間返済を待ってもらえる)、②減額返還制度(返済額を2分の1または3分の1に減額)、③返還免除制度(死亡や重度障害の場合)の3つです。相談者の状況では「返還期限猶予制度」が適切だと判断しました。
・返還期限猶予制度の申請をサポートしました。
必要書類(返還期限猶予願、診断書等)を確認し、主治医への診断書依頼内容をリスト化してお渡ししました。申請書の記入もサポートし、記入漏れがないよう確認しました。
・JASSOとの連絡調整を行いました。
「督促状が来ているので手遅れでは」と不安な相談者のため、JASSOに問い合わせました。延滞中でも猶予申請は可能であること、審査には約1〜2か月かかること、承認されれば猶予期間中の返済は不要になることを確認し、相談者に伝えました。
・今後の生活設計も一緒に考えました。
障害年金の情報提供、将来的な減額返還制度への切り替えについても提案しました。
・自己破産について正確な情報を提供しました。
自己破産すると連帯保証人(親族)に返済義務が移ることを説明しました。相談者は「親に迷惑をかけたくない」と話され、自己破産は最終手段として考えることにしました。
これから
約1か月半後、1年間の返還期限猶予が認められました。相談者は「自己破産しかないと思い込んでいたが、他にも選択肢があると知って希望が持てた」と話されました。今回のケースでは相談者が「もう手遅れだ」と諦めかけていた状況から、実際に利用できる制度を見つけて申請するまでを支援しました。弊所といたしましては、これからも制度と人を繋ぐ役割を果たしていきたいと考えています。
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