母親が入る老人ホーム選びで心配なことがあります。
相談内容
・50代男性から母親の介護に関するご相談。
・80代の母親は脳梗塞で入院しており、現在は鼻からチューブを使って栄養を摂取している。
・母親は退院をしても、今までのように自宅で一人暮らしはできないので施設に入る予定である。
・病院の相談員からは施設を紹介してもらい、役場では介護保険の説明を受けてきた。相談者は母親の施設入所に向けて準備をしている。
相談者が困っていること
・教えてもらったり、自分で調べたりもしたが、知識が断片的で「介護」や「施設」のことがよく分からない。このまま母親を施設に入れると後悔をすると思う。
・入院先の病院に行ったり、施設の見学などで仕事を休んでいる。有給もなくなり、欠勤扱いで給料が減っている。
弊所が考えたこと、行ったこと
弊所から介護保険制度や介護業界について説明させていただきました。
弊所代表の経歴は(高齢者施設の)施設長及びケアマネジャー。
(母親が)介護保険サービスを利用するにあたりケアマネジャーを紹介しました。
相談者の意向も尊重しますが、(ケアマネジャーに限らず)弊所が紹介する方は、分からないことは分からないと言える方、相談者が抱える困りごとの解決策を一緒に考えてくれる方です。
介護休業給付制度をご案内しました。
家族を介護するため介護休業を取得した場合、介護休業給付金の支給を受けることができます。
https://www.hellowork.mhlw.go.jp/doc/kaigokyuugyou.pdf
結果
弊所と紹介したケアマネジャーとの話し合いを終えられた相談者は「相談して良かった」とおっしゃられていました。
介護休業給付金を申請し、日額の67%×9日分が支給されました。※最大93日間の申請可。
これから
介護を理由に仕事を辞める、いわゆる「介護離職」をされる方は、年間7万人を超えています。今回、介護に関する「情報」と「保障」を相談者に提供できたことは、弊所にとっても大きな自信になりました。制度の存在を「知っている」と、制度を実際に「使う」はまったくの別物です。数ある制度について弊所は圧倒的に前者で、相談者からの相談を受け、解決を模索する過程で初めて後者に繋がっていきます。今回のご相談で介護休業給付制度を「使う」ところまでこぎつけられたことは、弊所にとって大きな一歩でした。得られた経験は将来の相談者に還元していきます。
弊所note 介護施設を選ぶ時は良い職員がいる施設を選んだ方がいい当たり前の理由
https://note.com/futatu_j/n/n7791c5a530ae
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