休職して退職しました。この先の生活が不安です。
相談内容
・30代男性からのご相談。
・職場で上司から「お前に教えることは何もない」と言われ、半年以上業務の指示をもらえなかった。ミスをするたびに同僚の前で怒鳴られた。出勤前に動悸や吐き気が出るようになり、朝起き上がれない日が増えた。休職を経て、自己都合で退職。
・退職前から心療内科に通っており、「適応障害」と診断されていた。休職中から傷病手当金を受給しており、退職後も引き続き受給していた。
・傷病手当金を受給しながら療養を続ける中で、自分が使える制度が他にないか気になり、知人の紹介で弊所へ相談に来た。
相談者が困っていること
・体調が回復せず、就職活動ができない。
・傷病手当金の受給期間が終わった後の生活費が不安。
弊所が考えたこと、行ったこと
・適切な医療につながれているか?
すでに心療内科に通われていましたが、相談者の話を聞く中で、日常生活への影響が診断の内容よりも深刻に感じられました。医師に症状を正確に伝えられているか確認したところ、「うまく説明できていないかもしれない」とのことでした。
受診の際に伝えるべきことを一緒に整理し、文書にまとめました。いつから、どんな症状が、どの程度続いているか、日常生活にどう支障が出ているかを、具体的に書き出しました。次の受診でその文書を医師に渡してもらいました。医師はその内容を丁寧に読み、改めて時間をかけて話を聞いてくれたそうです。「いつもより話をちゃんと聞いてもらえた気がした」と、相談者は話してくれました。診断は「うつ病」に変わりました。
・傷病手当金が終わった後の生活をどう支えるか?
傷病手当金の受給期間は最長1年6ヶ月です。受給期間が終わった後、体調が回復し就職活動ができる状態になったタイミングで、ハローワークで失業給付の手続きを行いました。この時点でうつ病の診断書を提出し、就職困難者として認定されました。うつ病は就職困難者として認定される可能性がある疾患です。給付日数が大幅に増え、焦らず就職活動に取り組める時間を確保できました。
なお、傷病手当金と失業給付は同時に受け取ることはできません。働けない間は傷病手当金で生活を支え、回復後に失業給付に切り替えるという流れが基本となります。
結果
休職中から傷病手当金の受給開始→症状の整理と医師への情報提供→うつ病の診断→傷病手当金で療養継続→体調回復後にハローワークで手続き→就職困難者認定→給付日数が延長。
治療に専念しながら、回復後の生活も見据えた支援ができました。
これから
今回の支援で大切にしたのは、相談者が自分の症状を医師に正確に伝えられるよう準備を整えることでした。それが適切な診断につながり、使える制度の幅が広がりました。
体調が回復したからといって、すぐに経済的な不安が解消されるわけではありません。傷病手当金が終わった後の生活をどう支えるか、回復のタイミングに合わせて使える制度を把握しておくことが大切です。今回はその流れの中で、就職困難者認定という制度を活用できました。
今後、症状の回復具合によっては障害年金の対象となる可能性もあります。困ったことがあれば、またいつでもご相談いただけることをお伝えしました。
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