傷病手当金の申請ができそうだけど困っていることがあります。

相談内容

・４０代男性(失業手当を受給中)からのご相談。

・パン屋さんで正社員として働いている。

・仕事とプライベートで悩みがあり体調を崩した。診療内科に通院をしている。

・現在は仕事を休み自宅療養中。体調不良により退職をする予定。

相談者が困っていること①

・今の仕事を辞めるつもりでいるが、体調が悪く転職活動ができない。

弊所が考えたこと、行ったこと①

傷病手当金の申請を提案しました。

傷病手当金の申請及び受給要件(満たしているものに☑を入れてあります)

相談者の病気の原因は、仕事とプライベートの悩みの両方であると思われました。労働基準監督署に相談し、傷病手当金の申請を行うことにしました。

③仕事に就くことができない☑

相談者は心身の不調で仕事を続けていくことができない状態でした。

相談者が担当医に傷病手当金について相談したところ、担当医から「現在の病状であれば書類に就労不可と記載します」と返答がありました。

相談者は有給休暇を使って自宅療養を行っており、今後の出勤予定はありません。有給休暇を使い切った後は、そのまま退職をする予定です。

⑤休業した期間(退職後)について給与の支払いがない☑

退職するため給与の支払いはなく、再就職の予定もありません。

以上。

相談者が困っていること②

相談者が傷病手当金について会社に相談すると、会社から診断書の提出を求められました。

担当医に診断書を書いてもらうとお金がかかりますし(約3,000円～5,000円)、(傷病手当金を申請する時は会社に診断書を提出しなければならないという)規則もないため、相談者は会社に診断書の提出をしないことを伝えました。

すると会社から、「病気の証明がないと(診断書の提出がないと)傷病手当金の申請はできない」と言われました。

弊所が考えたこと、行ったこと②

会社に弊所との話し合いの場を設けてもらい、弊所から以下の点について説明をさせていただきました。

・(傷病手当金)制度の概要と申請の流れ

・申請書の記入方法

・相談者が制度を利用する必要性

・申請にあたり診断書を会社に提出する必要がないこと

結果

(診断書の提出をせずに)会社は傷病手当金の書類作成や申請を行ってくれました。

これから

弊所の仕事は、相談者が使える制度やサービスを探して利用ができるようにサポートをすることです。

今回のように使える制度が見つかって、申請や受給の要件をクリアしているにもかかわらず、申請ができないということはよくあることです(今回の場合は、会社が提出義務のない診断書の提出を求めてくる、提出しないと申請を行わないという対応を取ってくる)。

改めて、弊所の仕事はこうした諸事情に対するサポートも含めて「(相談者が使える制度やサービスを探して)利用ができるようにサポートをする」です。

お困りごとがある方はご連絡ください。