制度もサービスもタクシー会社も変わり続ける

2024年4月5日

コロナ、インフルエンザ・・感染症になってしまった父親を病院に連れていくにはどんな方法がありますか。

 

 

 

 

 

 

相談内容

 

・50代女性からのご相談。

 

・父親の受診にはタクシーを利用し相談者が付き添いをしている。相談者は自動車運転免許証を持っていない。

 

・数年前、父親が熱を出した時に病院に連れて行きたかったが、どこのタクシー会社(介護タクシーを含む)も「コロナ」を理由に利用ができなかった。

 

・それ以来、受診の際は父親の体調が悪くても(発熱を含む)、タクシー会社や運転手さんには病状を伝えずにタクシー利用をしている。相談者自身が発熱しタクシーを利用する時も同様である。

 

 

 

 

 

 

相談者が困っていること

 

・体調が悪かったり発熱をしている時の受診方法について教えてほしい。

 

・ほとんどの人は自家用車を使って受診をしていると思うが相談者は車も免許も持っていない。

 

・体調が悪いこと、熱があることを隠してタクシーを利用するのは、タクシー会社や運転手さんを騙しているようで心苦しい。かといって正直に体調が悪いことを伝えると、タクシーに乗れなくなり受診ができなくなってしまう。

 

 

 

 

 

 

弊所が考えたこと、行ったこと

 

相談者に現在の新型コロナウイルスの感染法上の位置づけと、発熱をしている方に対する一般的なタクシー会社の対応方法をお伝えしました。

 

令和5年5月に新型コロナウイルスは「5類」に移行しました。それに伴って新型コロナウイルスに対しては、行政の関与から個人や企業の判断を尊重する仕組みに変わりました。

 

5類移行前は新型コロナウイルスの検査をしていない発熱者は、タクシーの利用を断られることがよくありました。当時、発熱をしていても(コロナかどうか分からない)利用ができたタクシー会社は、弊所が把握している限り名古屋市内で一社のみでした。※新型コロナウイルスの検査結果が陽性であれば、行政と契約しているタクシー会社を利用することができました。

 

5類移行後は発熱を理由にタクシーの利用を断られることはほとんどなくなりました。発熱をしている方への対応は各タクシー会社に委ねられており、多少の違いはあるものの概ね以下の通りです。

 

・マスクを付けるなど感染対策に協力をすること。

 

・事前予約が望ましい。当日依頼は応相談。

 

・病状によってはタクシーの利用をお断りする場合もある。

 

相談者の父親のように支援が必要な方については

 

・(介護タクシーの場合)車椅子が必要な方は本人持ちの車椅子を使用し、タクシーの座席には移らず車椅子に乗ったままタクシーに乗車する。

 

・運転手の介助が必要な場合は、本人が玄関の外に出てから介助を行う。運転手が自宅に入って介助を行うことはできない。

 

 

 

 

今回の弊所との相談中に、相談者が普段利用をされているタクシー会社に連絡し、発熱をしていても利用ができるのか確認をしました。

 

タクシー会社の担当者「病状をお伺いした上での判断になりますが、コロナが5類になってからは発熱のみを理由にタクシーの利用をお断りすることはございません」

 

 

 

 

 

 

さいごに

 

制度やサービスは、社会の情勢や出来事、時間の経過とともに変わっていきます。企業の在り方もそれに伴って変わっていくことは当然と言えます。また、一度調べたことや経験を基に手に入れた情報を定期的に「更新」していくことは大変です。弊所は、これまでに獲得してきた情報と経験を基に「今」使える制度やサービスを調査します。是非ご活用ください。

 

今回のブログは「時間」と「お金」の相談会でお伺いしたご相談内容です。費用はいただいておりません。

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